「Take Me Home,Country Roads」
一昨年のいつ頃だったかな、カミサンは病院から自宅へ退院し、わたしは24時間ピッタリ付き添って看護していた、病院の主治医は緩和病棟の利用を勧めてくれたが、カミサンもわたしも、まだまだ頑張ろう、の、気持ちがあった、
こんな中、ある日、カミサンの寝顔を見ていて、わたしはフッとふるさと(故郷)の海が恋しくなった、わたしは、もうヘトヘトの状態だった、
父が亡くなる前に、「柴山(ふるさと)に連れて行け…」と言うたのをフイに思い出した、が、父の容態ではもう無理だった、願いを叶えてはやれなかった…
カミサンは今どんなことを思いながら、夢見ながら、休んでいるのだろう???
わからん、
が、父は今一度ふるさとの柴山を見たかったのだ、
なら、カミサンが休んでいる間に、車を飛ばして柴山の海を見てきてやる!!
と、決めた、
軽四で突っ走った、柴山港へたどり着いて、砂浜へ降りて両手を海に浸し、顔をグルグル回して周囲を観、で、又、軽四に飛び乗って一気に帰宅した、往復約300キロ超を一気走りしたことになる、
カミサンは、わたしの暴挙に気付いていない、わたしも、話さなかった、
が、わたしは、気持ちが静まり不思議なことに生き返っていた、以後余裕で介護にあたることが出来た、
この曲(カントリー・ロード)を吹きつつ、妻を想い、父を想う、
カミサンが亡くなったのは、この後、しばらくしてからだった、
「Take Me Home,Country Roads 」(ふるさとへ帰りたい)
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