ぶつかり稽古
ボランティア活動の相棒・船頭ドンは、今、年賀状を出すのに忙しいらしい、
わたしは、もうドコへも出さない、1通も出す気はない、どう考えなおしても「おめでとうございます」と言葉を発する気になれない、
続けて「本年もよろしくおねがいします云々」のお願い文句だが、自分の世話を押し付けるような妙な感傷がネジリ入ってしまって、賀状を受け取られたお方が迷惑に感じられるような気がしたりする、
もう、わたしは、賀状世界から離れて、静かに好きな尺八吹いて暮らして居ればよいと思っとる、で、賀状は1通も発しない、
コレって変ですかね???
80歳に達したヤモメ老人の、心得るべき基本的“自覚”というか“達観”とかではないのかな・・・、
あぁ~、相棒の船頭ドンは77歳、来年78歳、
彼は、未だ自分は老人じゃない”と力んでいて、地区の自治会の有力世話方ではあるけれど、地区老人会には参加していない、見かけ上も筋肉モリモリのハッスル爺さんだ、
ウン、これはこれなりに、立派な生き様かと思う、
80歳のわたし、77歳の彼、それぞれに年齢に応じた生き様がある、
おもろいですなぁ~、稽古する曲選びに、コレが鋭く現れる、
稽古する曲が決まっても、二人には、明らかにその曲に対する気持ちの在り方に大きな差がある、わたしが尺八で伴奏し、彼がボーカルで歌うわけだが、二人の微妙な気持ちだが、コレが微妙にすれ違う、決して一緒じゃない、この差に対する感度だが、わたしの方が彼より強いようだ、
わたしは、彼に注文する「なぜ、そこで大きな声を張り上げるのや!!!、歌詞を、曲の流れを考えたらそうはならんやろ!!!」と、きつい言葉で責める、彼は不思議そうな顔をする、で、わたしは、その曲の流れを細かく解説し「な、ここは静かに少しゆっくり歌う箇所だろうが!!!」と責める、が、が、彼もなかなか負けてはおらん、自分の感傷の中ではそうはならない旨を言いまくる、二人は、稽古中いつも、結構激しく自分をさらけ出して文句を言いぶつかり合っている、
彼は今年、年賀状を何通発するのだろう、
わたしは、もう1通も賀状は出さないのである、
わしゃ、昨日はオカユをほんの少しススルだけで、静かな1日だった、
ヒマでヒマで、で、わしゃ、彼に稽古しようと呼びかけた、ら、ら・・、年賀状で忙しいと彼は言うた、
わたしは、そうかぁ~と応じて、引き下がった、
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