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2020年12月31日 (木)

稽古とはナンゾや!!!

昨日は、相棒・船頭ドンと「YOU RAISE ME UP」を稽古した、

わたしは、彼が稽古の参考にしたという、ユーチューブの動画の歌を耳コピーで⇒尺八譜へ移し採り、コレを吹いて、彼に歌ってもらった、

彼も、シッカリ稽古をしてきていて、見事な歌いぶりだった、
が、互いに、ナニカ違和感があって、すり合わせに苦労した、

原因が判った、
わたしは、彼が稽古代にした、ユーチューブの動画の歌唱を幾度も聴いて、コレを尺八譜へ生々しく移し採ったのだった、

で、移しとる際に一番苦労したのが、動画の歌手は、非常に個性の強い練達の歌手で、ほぼ完全にこの曲を我が物に仕上げていて、実に微妙に拍子を個性豊かに支配し切って歌っていることだった、
五線譜に書くと、そして尺八に落とし書くと、この微妙な拍の長短差配は消えてしまう、
消えてしまうが確かに微妙に・・、言い方は悪いが拍に狂いがある、
わたしは、この“拍の狂い方の支配”が、この歌手のまさに超優れた歌手にしている点である気がしてならんので、それを真似て、尺八を吹いた、
が、が・・・
彼・相棒の船頭ドンは、市販の、通常のこの曲の楽譜を観ながら歌った、
彼と、わたし、の、感覚が、微妙に違ったのだった、


彼はまじめに、まず正確に歌おうとする、
が、稽古台にしたユーチューブの動画の歌とは、彼が楽譜を見て歌おうとした際に、微妙に食い違いが生じている、彼はまじめすぎてこの微妙な差に気付いていなかった、

わしゃ、口を酸っぱくして、この差を話した、そして、彼が手にする楽譜を⇒コレに差配されたらダメだ、と、言うた、
解いて、解いて、話した、昨日はこんな稽古だった、
わたしは、自分が間違っているような気がしないでもない、が、音楽とは、しょせんそれを愛する者の好き勝手が中心になるべきかと思う、
彼が好きに歌うのにワシャ、ピッタシ寄り添って伴奏吹きしたいと思っとる、
思っとるのに、手本にしたあるしゅ狂った歌唱を聞き分けることを彼に求めてしまった、


彼・相棒の理解力は半端じゃない、
なんとかして、わたしの言うところを掴もうとなさる、
そして掴み切られたような気がする、
「判った!!! 楽譜を観ないで歌う稽古をしてみる・・」と、彼は言うた、

わしゃ、歌手は、楽譜に縛られたらダメだという考えの持ち主だ、楽譜を踏み台にして、好き勝手に歌ってこそ、歌は生きると思っとる、

昨日は、ヒョットしたら、飛躍の土台作りがデケタかも、と、思う、

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