尺八も歌うのも下手がエエ
人前で尺八吹く際は、歌詞のある曲を、ダレでも歌える曲を選んでいる、
尺八は皆さんに奇異な感じを持たれるのですよね、
変な爺さんが吹くからなおさらだ・・・
サァ~、一緒に唄いましょうと呼びかけても、先ずダメ、応じてくださることはない、
自分が好む曲を中心に曲選びしたら、外では通用しないですわ・・・
コレは、心得るべき最重要事項、
聴きなれた童謡唱歌などを、立て続けに数曲吹いて、
中途から、相棒・船頭ドンが、やおら歌い始める、と、この方式にしょう・・・
昨日は、この方式で場に臨んだ戎神社内での演奏だった。
開催中の「ナンデも市」の賑やかし役の場だった、
が、これでも、皆さん方は、いっしょに唱和しようとなさらん、
船頭ドンがいきなり上手に個性豊かに唄うと、場に集まられた方々がシラケてしまう、コレを先ず避けたいわけだ、
わたしは、今更、彼・船付ドンに、“もっと下手に唄ってくれろ”とは言えないじゃないですか・・・
演奏する側に上手に唄おうの緊張感があったらダメ、楽しく歌おうでないとダメ
遊び心、これって、故意に造り、ばらまくナンゾは無理、非常に難しい、
尺八は上手より、下手がエエ、
感情豊かに歌い上げるより、ダジャレ気味にふざけて唄った方がオモロイ、この歌い方の中で、ソレなりの情調を歌い上げる、コレが最高なのだよな、
わたしは会場内に居る“印象深い女性”に目を付けた、
彼に・・・
「あの子に唄わせてみよう、誘いかけてみてくれ!!」と、言うた、
彼は早速その女性を口説きでかけ、見事にその気にさせて、引っ張り込んだ、
これって大成功!!!
かつて鍛えに鍛えた、女たらしの術か???
違う!!!
彼の人徳の致すところ!!!
その子、実は、後で判ったことだが・・・
会場に3名の子共を連れて来ていた太鼓演奏のリーダーで、40過ぎの女性だった、
若く観えたのだよなぁ~~~
彼女は相棒に説得されて、{秋桜(こすもす)}(さだまさし作詞作曲)を見事に一発勝負で唄い上げた、
相棒も。わたし波平もビックリ仰天、
会場内の雰囲気が、コレで一気にグラっと動いた、
以下は、余計なことになりますが、
“グラっと動い”た、ですが・・・少し補足させてください、
わしゃ、かつてユーチューブで衛藤公雄氏(1924年 - 2012年)が演奏なさる氏・作曲の「思い出」を聴いて、グラッと来たのだった、
氏が演奏されるこの曲の底には、無限の力が込められていてわたしを強く打った、
曲が素晴らしい、が、それ以上に、曲を演奏する氏の気力に圧倒された、
氏の航跡を継ぐお方に乞うて、わたしはこの曲から尺八譜を起こし採り、時折自分で吹いて楽しんでいる、
戎神社境内でのニギヤカシ演奏の話から⇒、筝曲「思い出」の話になったが、ココが、わたしのある種の、今生きる場でもあるので、つたない芸で恥ずかしいが、久しぶりに吹いてみよう、
「思い出」
以下は、衛藤公雄氏作の名曲を⇒波平が沿い吹き気分で、吹いただけなので念のために・・・
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