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2023年9月15日 (金)

「残月」

磯部の松に葉隠れて 沖の方へと入る月の
光や夢の世を早う
覚めて真如の明らけき
月の都に住むやらん
今はつてだに朧夜の
月日ばかりは巡り来て

これは、地歌・「残月」の歌詞ですがね・・・

江戸時代末期の盲人音楽家・峯崎勾當の作で、極めて音楽性の高いとされる曲だそうですがね、たまたまわたし・波平はかつてこの曲に夢中になったことがあったのです、もう今から55年以上も昔の話ですがね・・・
なんとわたし、今日、この楽譜を取り出して、吹いてみようとして・・・
が・・・
ダメだコリャ・・・
昔は、ほぼ暗譜で吹いていたのに・・・


内田百閒と言う人が居られて、春の海の作曲家・宮城道雄氏のご友人だったお方だが、「残月」と題して短文を書いておられる、
わたしは氏のエッセイが大好きで、ぼぼ全巻目を通していますがね、今1度氏の短片「残月」を読み返してみた、
昔はすらすら読めた「本」だが、今は、大きな拡大鏡を手に握り持ち、目を凝らして読まねばならん、
と・・・
こんな遊びしていたら、どうにも我慢がならんようになって、
楽譜収納戸棚から、尺八譜「残月」を取り出して吹いてみたってこと・・・

「残月」   作曲・峯崎勾當       吹奏は波平

都山流の尺八譜です、当時、80円で購入したようだ、未だ二十歳だった頃だ・・・
楽譜には書き込みが仰山あって、譜が読み辛い、ボヤァ~と、眺めなら吹いてみた、想いが乱れて間違えてしまった箇所が数か所間違えている、いやまったく、わしゃ50数年ぶりに吹いたのだ、あぁ~、吹奏したのは楽譜の前半部だけ、全体の約4分1だけ・・・
我流で、当時書き込みした譜を眺めながら吹いている・・・
あぁ~、わしゃ、歳取った⤵⤵⤵

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コメント

美也先生直伝の残月をしみじみ拝聴しました。まさに都山でも琴古でもなく波平流の残月でした。傘寿も半ばにして奥様への深い哀惜が伝わりました・・・・・・・・大厳

波平流の残月、コレ聞き分けていただけるのは、この世にただ一人だけ、
貴兄を置いて他にはありません、

ありがとうございます、

あぁ~、内田百閒の短編「残月」、これも面白いですよ・・・

想います、
「残月」を吹く尺八家は多い、
が、先ず、内田百閒の短編「残月」を読んで、後、この曲と向き合って欲しいなぁ~と思う・・・

波平流残月、拝聴しました。残月・・私もいっときハマりました。残月は、精神をグッと一つにして、この世界観を瞬時に作り上げなければならない、大変高度な曲、こういう曲に箏を弾く人たちはもっと取り組まねばならないと思います。リズムや耳触りの良い軽い音楽しか弾けないならば箏演奏家ではない。久々に残月に想いを馳せました。

おう!!!

貴女の箏の音は、正に残月向きの音色だと思いますよ!!!

わたし、今回は前唄部分だけを吹いてみましたが、コレが残月かと言うとそうじゃない!!!
チカラいっぱい気合入れて、曲中に入り込んで、演奏してみてくださいな・・・
わたしは、地歌では、この曲が一番大好きです、

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