本物のチカラ
2022年4月に知床遊漁船沈没事件が発生し、乗員乗客26名が沖で消息をお絶ちになった、
わしゃ、先に記した日本列島完全就航の際、この海域で、“ルシャの出し風”と闘い、見事難関を乗りきった経験がある、
以下、“ルシャの出し風”の話をしてみよう、
2006年6月14日、わしゃ、愛艇「はまちどり」を駆って、オホーツク海を東進し、知床半島・知床岬を目指して航行したのだった、
途中、突然、巨大クジラが艇真正面に浮か上がり、度肝潰したことがある、が、衝突にはならず、背中上をかすめただけで助かった、
知床半島の宇登呂漁港へ6月14日午後2時42分入港、漁協の指示で某艇の横に愛艇を舫い付けた、
この日から、わしゃ、知床半島の制覇(無事航海)を目指す戦いに突入、
先ず、文吉湾(知床半島先端のオホーツク側にある無人の緊急避難港)を目指し、海域の様子を学びに出てみた、
沖は凪いでいた、
が、15分ほど航行すると、知床岬の山辺の谷間から“凄い雲”がナダレを打って海へ下り流れているのが望見できた、
こんな恐ろしい“ナダレて吹き下ろす風”は観たことがなかった、
危険だ、急ぎ引き返し、艇を舫った付近の漁船の皆さんにアレコレ問いかけて教えを請うた、
地元では、知床岬の山辺の谷間から“凄い雲”がナダレを打って海へ下り流れているこの現象のことを、
⇒ “ルシャの出し風”
と、呼んで、恐れられている、と、知った、
わたしが沖で撮影したこの現象の写真がある、
コレだ、
(今、この写真の画像を探しているところ・・・)
以下、略して話したい、
難関海域航行計画の仕上げに、地元の観光船に乗ってみた、
が、なんと、船長が沖で突然の出し風(ルシャの出し風)に仰天し、艇の操船が危険な状態になった、
で、ワシャ咄嗟に船長を助けた、わたしは船長の横に座っていたのだった、船長から操船の様を学ぼうと思って・・・
が、船長の操船戸惑いが半端じゃなく、おこがましいと思ったが、わたしが出張って操船を手つだわざる得なかった、
いやまったく、転覆したらお終いだもんな・・・
以下は略すが、船長は、未だこの海には慣れておられないお方だった、やむを得ぬことだ・・・、
乗船客の皆さんは、艇・下段の客席で色失って固まっておられた、
それにしても・・・と、想う、
2022年4月の知床遊漁船沈没事件は、あまりにも無残すぎる!!!
キット船長は、この海に未だ慣れていないお方であったに違いない、
無残だ!!!
大自然のなす技に、勝つ・負ける、の、話じゃない!!!
大自然には“負ける”、
コレを受け入れるチカラ、
コレこそがが本物のチカラ!!!
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