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2005年11月15日 (火)

あぁ~こわい

内田樹先生の「頭が悪くて何か問題でも?」を読んで、

あぁ~、頭が良い人には、頭が悪い者のことはわからんようだと思った。

わたしは、自分のことを常々頭の悪い男だと思っており、長年そういう思いを積み重ねてきたから、これはもうほとんど恐怖に近い感覚にまで膨れ上がっている。

みなさんが、わたしのことを、「あいつは頭が悪い」と思っているに違いないと、堅く思い込んでしまっていて、だから、変な話だが、ことさらにそうのように言われ、扱われても、それがごく自然なように思われて、その都度ダメージを新たにするってこともなくなっている。実のところは、恐怖が壁につきあたって開き直った感じかな。

わたしは、今まで一度だって、表彰状などは手にしたことは無いし、ながらく市役所に勤めていたがぜんぜん出世とは縁がなかったいわば落ちこぼれである。何事によらず常に落ちこぼれていて、それにすっかり慣れてしまっていて、いまさらそれでどうだってこともない日々を送っているが、今回、尊敬する内田先生のページを閲覧し、頭の悪い者ってどんな者たちかということを、少し話してみたくなった。

頭の悪いわたしでも、時に他の人のことを「あいつは頭が悪い」と言うことがある。内田先生は、そういう側の人、この場合はわたしってことになるが、のことを、“そう断じきるほどには”自分のことを“頭が良い”と思っているのだろう、と、推論されている。

が、違いますぞ!

わたしが「あいつは頭が悪い」と言う時、それは「あいつも頭が悪い」の意であって、非難というより、同情の気持ちが主体です。ここにも自分と同じようなおっさんが居るという仲間意識みたいなものが、わたしに「あいつは頭が悪い」と言わせるのだ。この視点が内田先生には無いみたい。

頭の悪い者からすれは、頭の良い方たちのなされようは、理解に苦しむことが多い。なんでそうなるの?と、そうなさる理由が、頭が悪いゆえにわからないわけだ。

多くの場合、頭が悪い者らは、どうせ考えたって分からないのだから、言われたとおりにしておきましょう、と、なって、ずるずると場面展開が進む。そのなかにしらぬ間に巻き込まれ、果ては割を食うことになるが、これまたどうしようもないことである。そうしてわたしは生きてきた。

わたしから言わせれば、わたしたち頭が悪い者らが「白」としか見ないものを、頭が良い方たちは「黒」と見たり、「青」と見たり、「茶色」とみたりなさるようだ。なんでそう見えるのか、わたしたちにはさっぱりわかんが…。

わたしは世間様からバカだとされて、頭が悪いとされて、それで自分なりにしたくもない納得もし、流れ流れてそのバカ世界に安住しているものを…、

それを、ことさらに取り上げて問題視されると、またぞろ被害者意識が蘇り、新たな恐怖心が突き上げて、世間が恐ろしくなるじゃないですか。

あぁ~恐ろしい。

わたしはかねがねシケた海ほど恐ろしいものはないと思っているが、陸で、頭が良い人に睨まれるのは、シケに倍してもっと怖くおそろしい。

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