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2009年12月11日 (金)

「若龍」管

楽器の性能のことを考えています、わたしの場合は尺八ですがね、

今わたしは師匠手作りの尺八を常用しています、
コレ、今年の2月に、師匠が自分で竹薮から採ってきて尺八に仕上げたものでしてね、できたてのホヤホヤです、
タケノコからほんの数年の未成年竹だと思う、竹質が柔らかい、
尺八に仕上げる竹は数年かけて自然乾燥させたものを使うと聞いている、が、この竹はほとんどデンデンその乾燥過程を踏んでいない、

師匠が尺八造りの稽古に試し造ってみたのだね、
師匠は、一応仕上げたこの後も、あちこちを試しに削って削って、削りつぶすつもりであったようだ、研究材料だったわけだ、
と、知って、わたし、師匠が削りつぶす前にもらってきたのだった、

使ってみて、正直なところ不満があります、
で、少し、触りました、わたしの吹きクセにあわせて…、
毎日毎日、何時間も何時間も吹いていますのでね、ダンダン慣れてきた、

慣れってのは恐ろしいですよね、知らぬ間に、楽器の性能に合わせている自分が居る、
優れた楽器なら、稽古するほどに楽器が力を与えてくれる、楽器がひっ張り上げてくれる、
が、逆の場合、悪い楽器に馴染むと、これが大変なことになる、

わたし、師匠の吹く竹音に惚れて弟子入りしました、
その師匠が手作りした竹を頂戴し、その竹で稽古するのだから、これ以上の稽古はないと思う、
が、しかし、この竹はあまりにも若すぎるのやおまへんか????
こんな竹に馴染んでしまってエエのかいな????

で、
今まで使っていた、竹隠銘の地無し管「美仙」や、虚霧洞(先代)地無し管「錆落し」や、小林一城管と、吹き比べてみます、この比較作業を四六時中やっている、
と、
やはり音質的には、これらの先輩竹の方が数段優っている、…ように思われる、
が、が、しかし…、ダンダンわかってきたのは、
先輩竹らは頑固だってこと、彼らは彼らなりの主義主張があって、わたしは彼らに合わせて吹かせていただくって感じになっとるよ、
師匠竹にはこの頑固さがデンデン無いのだよなぁ~、
わたしが彼を調教するような感じですだ、
わたし、今、必死になってこの竹(「若龍」と命名)を調教中でしてね、1昨日アップの演歌の滅茶滅茶吹きも、その調教過程の中でのことですわ、あれは「若龍」で吹いとるのですわ、

実は昨日は、童謡唱歌を、“虚霧洞(先代)地無し管「錆落し」”で、1昨日のような滅茶吹きしてみたのだけれど、
録音し、再生し、聴き比べてみたのですけれど…、
ヘコミましたねぇ~、
まるで別人が吹いているような感じです、
わたしの吹奏力に、別の力が加わっている、
コレ、竹の持つ力でしょうね、楽器は生きています、「錆落し」はオレの音を思い知ったか!!って言っている、
虚霧洞(先代)地無し管「錆落し」は確かに優れた名管です、わたし思い知りました、
そして、さらにさらに、
いま1本、わたしの宝物は“竹隠銘の地無し管「美仙」”です、
この竹は実に典雅な音がしますですよ、上品で清く雅びた音味だ、もう何十年も使い込んでいますしね、確かめるまでもないですわ、

が、わたしは、今は、師匠から頂戴した竹「若龍」といっしょに、尺八人生やってみようと持っとります、
師匠の前で、この「若龍」で師匠と吹き合わせると、実にすんなり違和感無しに馴染むのですよね、不思議ですわ…、
これが、「錆落し」や「美仙」ではどうもうまくいかんのですわ、

明暗流では尺八は法器として扱います、法器としてあがめ大切にする、
わたし、白状しますが、そんなに信心深くないですから法器などとは大仰だナァ~と思う、
が、しかし、楽器は単なる道具じゃない、このことは心底そう思います、
竹友ろめい氏は、毎晩愛用の尺八を抱いて寝るそうな、わたし、氏の気持ちヨ~クわかります、

今日は、またまた、「若龍」調教をしようと思っとります、

追記・
8時半過ぎから、またプカプカ・ピーピー吹いていますが、どうも調子が出ません、
絶不調です、録音して聴きなおしたら、ナンジャコレ!!!
今日はもう吹きません、無茶苦茶になりそう、こんな日は静かに休んだ方がええのだ、
追記・2
思いなおして、また吹いている、
少し無理吹きです、こんな感じ、「若龍」管で「朧月夜・花かげ」
朧月夜・花かげ 若龍 20091211.mp3


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