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2012年8月 4日 (土)

近所のオッサンら

わたし、だんだん引っ込み生活になってきた、
生活圏は狭くなり、わが家周辺だけ、もう旅行に出ることも無い、先月で72歳になった、

だれでも、ながく生きて居たら、ごく自然に年寄りになるのだが、
同年代の皆さんは、毎日をどのように過ごされておられるのだろう???

近所に昔・外国航路の貨物船船長だったお方がお住まいで、時々散歩姿を拝見するが、氏は読書家で「本」バッカ読んで過ごされているらしい、たまたま奥さんと少し話す機会があり、失礼かもと思ったが問うてみた、
「どんな本がお好みなの??」
「よくわかりません、難しそうな本です、ナニが書いてあるのでしょうね???」
「エッ!!原書で読んどるの??」
「そお、イギリスやフランスの革命の本らしいです…、変わっているでしょう、わたし、主人とはぜんぜん話が合わないの…昔からですけど…」

某大大企業にお勤めだったお方で、法律の専門職だったってお方がすぐ近くにお住まいだ、
まっすぐ前方を見て早足でスタスタ散歩されるが、出合うと、ピタッと止まって会釈される、
わたしはキョロキョロしながら、ぶらぶら歩くから、たいがいわたしの方が先に氏の散歩を発見する、
氏の角ばった礼儀正しい会釈を頂戴すると、わたしドギマギする、氏が、わたしのことを未だお気付きでないなと思ったら、少し身を避ける、

右隣家のオッサンは、70チョイ前だが未だに大企業の現役技術者でいらっしゃる、地熱発電の専門家だと伺っている、ご本人はもう辞めたい、辞めたい、と、漏らしておられるようだが、社会が、会社が今まさに氏を必要としていて放さないみたい、氏は、おくさんに、隣家のわたしのヒマヒマぶりが、うらやましい、うらやましい、とおっしゃっておられるようだ、

左隣家のオッサンは、わたしに似たボヤ~とした風貌で、わたしよりだいぶゆっくり散歩する、ぶ~ら、ぶ~ら、だ、ヒマでヒマでしかたがないって感じ、
児童らの登校・下校時刻になると、通学路の警護というか見守りというか、そのようなことをやっとるようだ、ソレ専用のお仕着せチョッキを着て、通学路に立って居るのだと思うが、別に報酬が出ているわけでもないだろう、老人用の“なんとかゴルフ”のチームがあるようで、ときどき、それ用らしき道具を持ってブ~ラブ~ラ歩いている、
先日「あんたもどうや??」と勧められたが、ワシャ、あんなのは嫌だ、

夜明け直後に、わが家の前を、切羽詰まった表情で数歩先の地面を見据得るような感じでカタカタ散歩する爺さんが居る、おはようございますと、挨拶しても、数歩先を見据えた目玉は動かない、わたしのあいさつはいつも無視される、
が、つい先日、このオッサンは挨拶を返してくれていたことに気が付いた、目玉は前を見据えたままだが、口元がかすかに動いていた、「おはようございます」とつぶやいているようであった、

痩せた鶏が掛けっこしているような感じで、走り散歩するジイサンがいたのだが、最近見かけない、
食品スーパーの近くの自転車屋のジイサンだ、未だ店は開いている、が、ジイサンの姿を見ない、どうされたのだろう、

わが家の小さな租菜園に、目を盗んで犬を連れ入り、用を足たせるオッサンが居る、
わたし、いつか現場を押さえて、一喝してやろうと思っとる、

最近裏側のお宅からカラオケ稽古の歌声が聴こえる、あまりお上手じゃない、が、真剣さは伝わってくる、
やはり隠居世代がお住まいで、わが家のかみさんはいつも、ここの御主人の精勤さをわたしと比べわたしを責める、
裏側隣家とは畑を挟んだ距離だが、ご主人は洗濯や、食品スーパーへの買い物や、ゴミだしなど等、いろいろ担当されているようだ、

犬にヒモを付けず放したまま散歩するオッサンが居る、おとなしい犬でオッサンの10歩ほど前をスタスタ歩く、オッサンはこの犬の後を付いて行く、が、最近、犬はヒモを付けられて散歩するようになった、
「ほぉ~、ヒモを付けましたか」と、わたし、
「こいつ、耳が遠くなってワシの声が聴こんようになったみたいや、声掛けてもわからんようや、危ないから紐付けなしゃ~ない」
「エッ、何歳になったんや??」
「71や」
オッサンは、自分の年を問われたと思ったのだね、来春早々に72になるようだ、
わたしも歳を伝え、ふたりで、暑くてかなわんなぁ~、と、言うた、


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コメント

今日の記事は、ものすごく解り易くて仄々とした気持ちに
なれました。

昭和50年代に、郊外の住宅団地として開発された多くの
住宅団地が、高齢化の波の真っ最中です。

河童爺と同じ経歴を持つ人が、直ぐ近所に居るんですね。
難しい文献を読むのも、下手な尺八を吹き散らすのも、
大して変りない「自分の慰め」のような気がします。

我が家も同じように、カミさんは御近所とは懇意だが、
亭主は近所の人とは殆ど話さえしません。

河童爺も、犬を3匹飼ってそれぞれ見送りました。
他人の畑にフンを残した悪い奴でもありました。

せめて、人生を終える時には、「悪い奴だった」と言われないようにしたいものです。

投稿: 河童爺 | 2012年8月 4日 (土) 21時16分

ほのぼの(仄々)ですかぁ~
が、本人らは切羽詰まった気持ちなのですよねぇ~、
われわれの施設訪問は、このある種切羽詰まった老人らの気持ちを少し“ほぐす”ことでもあるようだ、

近所の老人らのなかで、いちばんの変わり者は、わたしかもと思いますよ、
みなさん、わたしのことを、へんなやつだって思っとるのじゃないかな、

投稿: “今虚無僧”波平 | 2012年8月 5日 (日) 03時08分

こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま~す。よろしくお願いします

投稿: エルメス バーキン | 2013年4月 8日 (月) 22時03分

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