好き勝手なことを、確かめもせず、ダラダラ書き散らすだけですからね、このブログ書くのってデンデン疲れません、
が、メンドクサイなぁ~ってことはある、
キーボードを、わたし、少し強めに叩きつけるような感じで打つのです、腱鞘炎だぁ~、
今朝は、印南野文華(文芸と郷土研究の雑誌)・印南野半どんの会発行、へ出す原稿を早打ちしました、
思うがまま、いっき打ちです、
冊子発刊前に、同じ原稿を、ブログにアップするのは、ヤメタほうがええ、が、まずこの雑誌読者で当ブログを閲覧のお方は無いと思う、皆無に違いない、
今朝用のブログを別途打ち込むのもシンドイ、腱鞘炎だし…
勝手ながら、お許し願うことにして、原稿をそのままココにアップです、
ダラダラ書きだ、長いですぜ、
ゴメンネ、
<抒情歌の世界> 波平
いつの間に歳取ったのでしょう、今年七十四になります、外面も内側もすっかりジジイになってしまった、
先日、魚釣り仲間に「八十過ぎておられますよね、それにしてはお元気だ」って言われガクッときた、
ダメだコリャ、
毎日散歩し、体力維持に努めねばと思っていますが、なかなか実行し難いですなぁ、
三木市志染町に住んでいます、いわゆる新興団地の中なのですが、周辺は未だ田舎然としたエエところ、約七千歩・一時間半ほど、一週間に二・三度程度かな、
あれこれ想いながら歩きます、最近は抒情歌に興味が湧いて、で、散歩中にも曲を口ずさんだりだ、世界中の抒情歌をパソコン・サーフィンで漁り聴き、気に入りの曲に出会うと尺八譜に移し採ります、それがついつい口をついて出てきたりする、
あぁ、抒情歌とは「人の琴線に触れ、哀感や郷愁、懐かしさなどをそそる曲」を言います、
たとえば唱歌「ふるさと」や童謡の「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」等、演歌では「影を慕いて」「あざみのうた」「美しき天然」…等かな、
八洲秀章氏(やしまひであき)と言うお方が居られた、(昭和五十年七十歳没)このお方は「あざみの歌」や「さくら貝の歌」方の作曲者ですが、わたし「さくら貝の歌」を聴くと、抑えがたく涙が出ます、昔から倍賞千恵子さんのファンで、彼女がコレ歌うのを聴いたらもうたまらない、胸がキューとなる、この曲はわが国最高の抒情歌かもなって思います、ほんにエエ歌だ、
「わが恋の如く 悲しやさくら貝 かたひらのみの さみしくありて」
「さくら貝の歌」の作曲家・八洲秀章氏が詠んだ歌です、コレを氏は友人の詩人・土屋花情に託し、土屋氏はこれに自分の恋を重ねあわせて詩を造った、この詩に八洲氏は曲を付け、これが「さくら貝の歌」ですわ、
八洲氏には片想いの女性があった、氏は彼女が病の床にあるのを知り、我慢がならず初めて彼女に手紙を送った、が、既に遅すぎた、手紙は彼女が亡くなった後に届いた、彼女十八歳、氏は二十一だったそうな、
片想いだって思い込んでおられた、が、彼女は結核で亡くなる直前に氏の夢に出て枕辺に立った、で、瞬時に氏は彼女が亡くなったことを悟り、片想いではなかったことを知った、
うるわしき 桜貝ひとつ
去りゆける 君に捧げん
この貝は 昨年の浜辺に
われ一人 拾いし貝よ
この後、氏は終生彼女への想いの中に生き、三千曲を越える抒情歌を作曲された、
氏は北海道の真狩村のご出身だ、真狩村では村費で氏の伝記を出版している、図書館蔵書を検索しますが兵庫県内の公立図書館には無い、村に直接注文し購入するしかない、が、値が高い、手が出ない、今や完璧なる年金生活者なのです、あぁ~、
世界へも目を向けましょう、外国の抒情歌も聴いてみましょう、どんな曲を聴きましょうか、
「アメイジング・グレイス」がまず思い浮かびます、映画・禁じられた遊びの曲として知られる「愛のロマンス」、大きな曲では「美しき青きドナウ」、ベートーベンの「エリーゼのために」、そして、これ以上美しい曲は無いとされるショパンの「エチュード」、更にはバッハの「G線上のアリア」、などなど…、
それにしても、ぎょうさんありますなぁ~、あぁ、宗教音楽は、今は、少し横に置いて話していますが、これなどは観方によれば全曲が優れた抒情歌だ、
アメリカにも優れた抒情歌が多いです、「コロラドの月」「谷間のともしび」「テネシーワルツ」「故郷の廃屋」「セントルイスブース」あぁ、ジャズも実態は抒情歌ですぜ、わたしは黒人霊歌の「主人は冷たい土の中に」に「さくら貝の歌」と似た感動を覚えます、実に爽やかな印象の曲でわが国では「春風」という名です、歌詞も春風替歌になっとる、お聴きになれば、すぐに聴いたことあるって思い当る曲ですわ、
「アニーローリ」も揚げておきましょう、これはスコットランドの歌だ、余談になりますが、今から百六十年ほど前にクリミア戦争ってのがあった、黒海のクリミア半島のクリミアです、歴史は繰り返しとるのだね、南下政策をとるロシアにフランス・イギリスなどが刃向った戦いだ、イギリスはスコットランドの軍隊がクリミアに上陸しロシア軍と戦った、わたし実際に観てきたわけじゃないから想像で言うのだけれど、当時は陽が沈んだら、互いに休戦し、晩ご飯食べ、いっぱい飲んだりしたのだろうか、夕刻になると、スコットランドの兵士らの中から、この「アニーローリ」の合唱が聴こえてきたそうですぜ、歌詞の日本語訳を書き出しておきましょう、
なつかし川辺に 露はあれど
いとしのアニー・ローリー いまやいずこ
君にあいし 時はゆけど
いとしのアニー・ローリー 夢忘れじ
雪のひたいよ やさしうなじ
輝くひとみは 清く澄みし
くらぶもなき うるわしさよ
いとしのアニー・ローリー 夢忘れじ
葉蔭の露にも たとうみ足
たそがれそよぐか 風のみ声
うるわしさよ 愛のことば
いとしのアニー・ローリー 夢忘れじ
アニー・ローリーはスコットランドに実在した人物で超美しい娘(貴族令嬢)だったそうな、わが国で言えば、不遜かもしれないが美智子妃殿下的な国民の象徴だったのかな、で、この歌を唄って、又、鉄砲で撃ちあった、歌が強いか、鉄砲玉が強いか、そんなことは聴く間でもないことだ、歌が強いに決まっとる、
「グリーンスリーブス」これはイングランドだったかな、、「蛍の光」はスコットランドの民謡が元歌です、日本とスコットランドの歌は心が似ているのかな、曲の趣が極めて日本的です、あぁ、ついでながら「仰げば尊し」これもスコットランド、と、されてきたが、つい最近、アメリカに原曲が見つかった、と報じられた、
イタリアの「帰れソレントへ」、これイタリアの「アニー・ローリー」版かな、「夜のトランペット」ニニ―ロッソの吹くこの曲は圧巻だ、わたし、尺八譜に採ってラッパ吹きしてまっせ、先日は試しに老人ホームでコレ吹きましたがね、当人らは変な顔しとった、なんやそれって感じだった、
フランスはシャンソンで決まりだね、「枯葉」が別格的に有名、恋の歌がやたら仰山ある、フランス人のエッチ度合いには負けますな、南米にもあるぞ「コンドルは飛んで行く」、これはエッチとは関係ない、
抒情歌のテーマですが、いちばん多いのは故郷(ふるさとを歌った歌)でしょうな、世界各地に在ります、次に多いのは愛・恋テーマの歌でしょうよ、シャンソンの世界だね、三番目はお月さんの歌だと思う、別に統計を録って調べたわけじゃない、そんな気がするってこと、もし、これから先も長生きするようだったら、調べてみようかな、出来ればもっともっと世界中の抒情歌を聴きまくりたい、研究してみたいものだ、
雨や、海や、川や、山の歌、友情や酒の歌、旅の歌…
どこの国にもありますなぁ~、
言葉と違って五線譜は世界共通語だ、楽譜が読めさえしたら、世界中の人々の心が、気持ちが、解るかも、互いに心が通じ合うようになるかも、
残念です、
七十四になろうかと言う歳になって初めてこの事に気が付きました、若い頃にもう少し音楽の勉強をしておくべきだった、今からでも少し頑張ってみましょうか、実はそう思って、ココに書くようなことをやっとるわけですよね、が、が、基礎的な音楽勉強がデケテおらん、無駄な回り道が多すぎる、
と、もう体力的にも、もうダメかもです、音を聴き採る力が落ちています、音楽を聴いて即座に譜面に書き写す力、これが極端にダウンしています、難聴ですわ、この事に気付いてわたし耳鼻科受診しました、
「先生、わたし音はなんとか聞こえています、が、その音を五線譜に採りたいが、ドの音かレの音かミの音か、そこがはっきり判断デケン、聴こえてはいるのに譜採りがデケン、音を聴けば聴くほど音程がわからんようになる、なんとかして欲しい」と、わたし、
医師が難儀な顔したですわ、
「ダメだと思うが少し試しますか」と、許容限度いっぱい強力薬剤を処方してくれた、が、ダメだね利かなかった、
最後に、虚無僧曲のことを少し、京都明暗寺(虚無僧寺)に尺八本曲が三十二曲伝承されています、全曲純粋な抒情歌です、尺八古典本曲はある種音楽であって音楽でない音楽です、これこそ究極の抒情歌、
今この紙上では、どう考えても吹いてお聴かせすること不可能、残念だぁ~~